09年05月14日
yoshioka
4月26日に第6回県連総会を終えて以降、県連では今年度年間活動計画の具体化や専門部体制の確立、あわせて来年の第6回地域人権問題全国研究集会の成功に向けて、内部検討を重ねている。
7月には県下自治体の皆さんと懇談会を開催し、今年度の活動計画の紹介や運動へのご協力を願うことになる。特に、昨今の情勢は、労働者の大量解雇で貧困層が急激に拡大しているなかで、人権連組織にも会員から様々な相談が寄せられるなど、景気回復や生活の安定とは程遠いというのが実感だ。
私たちは、第6回総会で、「憲法を守り人間らしく生きる権利の保障」を勝ち取るために今年度ももてる力を結集して、地域を基礎に活動を展開していくことを決定した。明日の常任幹事会でもそういったことが議論される。
分類・ 備忘録 |
コメント募集中 »
09年05月7日
yoshioka
5月の長かった連休の最終日5/6に、なにげなくテレビをつけたら加藤剛さんが主演していたドラマだった。なんだか以前にも見た記憶がよみがえりながらも途中からそのドラマを見終えた。ストーリーは、若い青年が親の反対がありながら結婚して幸せに暮していたところ、殺人事件の共犯をでっちあげられ拘置所に留置される。無実を証明するために弁護士や家族が奮闘し、ついに当日のアリバイを立証できる証言者を得て晴れて無罪判決を勝ち取るというもの。
たぶん見た人も多かったのではないかと思われますが、このドラマのように無実の罪で獄中に投獄されている人たちは、なかなか再審のチャンスがめぐってこないのが、いま問題となっています。5月21日から我が国の「裁判員制度」がいよいよスタートします。関心が多くても賛否両論があり、裁判員を辞退したいという人たちも多いこの制度。
重大事件をわずかな日数で審理するため、捜査資料や鑑定資料の開示や説明も充分になされないのではないかという声もよく聴かれます。今回のドラマを見ていて改めて今年からはじまる裁判員制度によって、無実の人が獄中に投獄されることのないようにと願っています。
それから、冤罪ではないけれど、今の世相とあいまって各地で小林多喜二の不朽の名作「蟹工船」が岡山と倉敷で上映されるようなのでお知らせします。当日券は1,200円(中学生以下1,000円)岡山市革新懇と倉敷革新懇の共催。中国共同映画配給。
お問合せは岡山086-234-2041 倉敷086-445-1258 へ
5月24日(土) くらしき健康福祉プラザ 10時30分と14時からの2回
5月30日(日) 岡山県天神山文化プラザ 14時と18時の2回
分類・ 備忘録, 弾圧・冤罪 |
コメント募集中 »
09年04月3日
yoshioka
厚生労働省は、全国で無保険となっている中学生以下の子どもたちに個別の「国民健康保険証」を発行できるようにするため、法律の改正手続きに入った。3万人ともいわれる無保険の子どもたち。でも高校生になったらこの制度から外れることに。義務教育期間満了までの間ということなのだろうが、本来、未成年の期間は国が責任をもつのが筋道ではないだろうか。
さて、岡山での国民健康保険証の取上げにともなう「資格証明証」の発行数も激増しているが、2008年度まとめ(岡山県社会保障推進協議会)を見てみると、政令市となった岡山市は概数ではあるが2400件(前年から200件増)となっている。自治体が大きくなったことに由来するということもあるだろうが、これから出される「2009年まとめ」ではいったいどんな数字が出てくるのだろうか。
ともあれ皆さんは、自分が生活している居住地の数字の推移をみて、どんな感想をもたれますか? (PDF推移表42.2KB)
分類・ 備忘録 |
コメント募集中 »
09年04月2日
yoshioka
全国人権と岡山県人権連主催で、3月28日、岡山市の「岡山ロイヤルホテル」において、昨年11月7日に急逝した、故・「石岡克美さんを偲ぶ会」を開催し全体で155名が出席。偲ぶ会では、石岡さんの写真や映像がパワーポイントで上映され15人が「追悼の言葉」を送りました。
新井直樹全国人権連事務局長の開会挨拶と「黙祷」に続き、全国人権連の丹波正史議長と岡山県人権連の竹本桂子副議長が相次いで挨拶に立ち石岡さんを偲び思い出の一端を述べました。その後、平塚新吾・全国人権連副議長(福岡県連議長)の音頭で「献杯」した後、会食を行いながら、約13分間、プロジェクターを使って、写真や映像で石岡さんの運動における半生が上映されました。そこには、若き日の石岡さんやデモ隊の先頭で横断幕を持ち行進する姿から、亡くなる2ヶ月前に岡山県連が開催した「部落問題シンポジウム」で挨拶する石岡さんの姿と音声が映し出されました。
「追悼の言葉」は、大同啓五さん(国民融合全国会議事務局長)、明石将敬さん(岡山県革新懇事務局長)、仁比聡平さん(日本共産党参議院議員)、岩間一雄さん(NPOおかやま人権研究センター理事長・岡山県社保協会長)、奥山峰夫さん(社団法人部落問題研究所理事)、江草ケイ子さん(新日本婦人の会岡山県本部会長)、武田英夫さん(日本共産党岡山県議員団団長)、池田実次郎さん(広島県人権連議長)、妹尾幸敏さん(岡山県労働組合会議議長)、前川守さん(三井造船思想差別撤廃共闘会議)、藤野修二さん(元故岡山県高教組役員)、中元輝夫さん(治安維持法国家賠償請求同盟岡山県本部副会長・国民救援会岡山県本部副会長)、西村導郎さん(高知県人権連事務局長)、東延さん(全国人権連顧問)、小林軍治さん(元岡山県高教組役員、元高校部落研指導者)といった方々。
分類・ 備忘録 |
コメント募集中 »
09年03月2日
yoshioka
2/24岡山地裁42号法廷(近下裁判長)へ傍聴に行ってきました。私は3次訴訟の原告ではないが、当然同じような判決がでるのだろうと興味深々。名古屋判決が、「自衛隊のイラク派兵は憲法9条1項違反」と画期的な判決を下した後の岡山での判決だけに、岡山でも同様のものがでるのかと少し期待していたものの、結果は「控訴棄却」「憲法判断には踏み込まない」というものでした。(写真は、NPO会館で行われた「報告集会・記者会見」の様子。テレビカメラ6台、クルーや記者は20人位いました)
法廷で主文と簡単な理由説明が行われたとき、岡山地裁の裁判官も司法に付与された「違憲立法審査権」を果たさずやはり逃げたのかと少しばかり暗い気持ちになったものです。
しかし、その後、NPO会館に会場を移して、5時から行われた「報告集会」と「記者会見」では、私たちにも判決文の理由書(抜粋)とそれに対する弁護団側の見解等が文書として配布されました。判決の全文を踏まえた弁護士の報告によれば、名古屋高裁が打ち出した「国民の平和的生存権は承認する」と再度、司法としての追認が明言されていること、さらに「平和的生存権」に関して、司法判断として、初めて《「徴兵拒絶権」「良心的兵役拒絶権」「軍需労働拒絶権」など》と規定・明記されていることなどの説明を受けて、憲法判断は避けたものの平和的生存権を認め、その中身までも提起するとは、「なかなかやるな」と少し裁判官を見直しました。
分類・ 話題の, 備忘録 |
コメント募集中 »