| 岡山県地域人権運動連絡協議会 | 全国人権連 |

菅首相の退陣表明に関する談話

21年09月8日 yoshioka

 9月3日午後、記者会見に臨んだ菅首相は、次期自民党総裁選に出馬しないと表明しました。

 菅首相は、この間、総裁再選と首相続投路線を描き二階幹事長の交代を含めた党役員と閣僚人事の一任するよう2日に党執行部に伝えたばかりでした。

 「大どんでん返し」の背景に党内有力者との軋轢や党中堅・若手議員の反発があったともいわれています。

 しかし、今日の結果をもたらしたのは、安倍前首相時代から菅首相に至る9年も続いた憲法無視や、「政治の私物化」「忖度政治」に代表される政治腐敗と新型コロナウイルス対策への不満と不安が大きな要因です。

 第1次安倍政権時代を含めて教育基本法や社会保障等の連続改悪を強行。部落問題解決の歴史的到達点を無視して、「部落差別解消法」を制定。市民分断と自治体行政に混乱を齎しました。

国民に自粛を求める一方、五輪とパラリンピックを強行し、国民生活が危機に陥っているときに5兆数千億円もの軍事費の無駄遣い等に国民的怒りが菅内閣を追い詰めた結果です。

 次なる内閣が誕生しても結果的にいまの与党政治は変わりません。政治腐敗に終止符を打ち、国民の手に政治を取り戻すことが重要だと考えます。

岡山県人権連事務局長 吉岡昇

分類・ トピックス | コメント募集中 »