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小学校1年生が夕方にはクタクタとは

09年07月23日 yoshioka

子どもたちにとって楽しい夏休みとなりましたが、小学生も中学生たちも大変な状況にあります。特に小学校に入学したばかりの小学1年生、昔だったら「ピカピカの1年生」というイメージですが、いまの子どもたちは夕方には眠くなってクタクタだというのです。

世界の子どもたちと比べて、日本の子どもたちの教育水準が低下しているとして行われた2度の「全国一斉統一テスト」の実施と学習指導要領の変更、それに加えて教育の基本理念を定めた教育の憲法というべき教育基本法の改悪と日の丸・君が代の押し付け、この他にも教師への勤務評定の再登場など、子どもたちの教育を取り巻く環境はどんどん変化しつづけています。よい方向に変化するのなら、それはそれでよいのですがそうはなっていません。

改訂学習指導要領の完全実施は2011年から。全国的にみるとそれより前倒しして授業時間を大幅に増やし学習内容も難しくなっている地域が増えつつあるようです。こういった地域では、子どもたちも教師たちも学校から帰る夕方にはもう「ふらふらでへとへと」な状態に近いといわれ、なんとかならないものかと心配する親御さんも多いようです。今後、小学校低学年で英語の授業を必須科目にする動きなどとも関連して、こういった問題はさらに深刻さを増し、学校に行きたくないという子どもたちが増えるのではとの声も聴かれます。

さらに学校ではホッとできるはずの休み時間や楽しいはず給食の時間までも短縮された上に、夏休みまでも日数が短縮されたら、子どもたちの自主活動、野外活動など、自然とのふれあい、人とのふれあいもむずかしくなるのではないかと心配は拡大するばかりです。

いずれにしても、授業についていけない子どもたちが、つまずいたところを検証できないまま、おいてけぼりになることのないように教育関係者や保護者、地域の人たち全体で、こういった動きを監視することが重要ではないでしょうか。

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