11年09月8日 yoshioka
冤罪事件として大きな注目を集めた「布川事件」。杉山さんと桜井さんは、無期懲役の判決のもと、29年間刑務所に服役し、その後出所。出所後、再番のやり直しを求めて、やっと再審無罪判決が確定。
その桜井さんを日本国民救援会岡山県本部と岡山支部が迎えて、9月4日の日曜日、岡山労働事業会館(旧労金ビル)で「報告会」を開催。参加者は約100人。人権連からも参加して事件の内容や警察・検察・留置場・刑務所での生々しい状況なども聞くことができました。
桜井さんは、報告の中で、29年間の刑務所暮らしや国民救援会との出会い、冤罪というものが本当にあると自身の事件を通して痛感したことなどや、若き日の自分自身の生活態度なども振り返り、「いいかげんな生き方をしてきた自分自身をかえさせてくれたのはこの事件だっと思う」と述べ、「無罪判決が出るまでの長い時間は無駄ではなかった。人間的に自分は変わることができた」「この間の出来事を振り返ってみて、不運ではあったが、けして不幸ではなかった」と報告を結びました。
講演後、岡山駅前に会場を移動し、桜井さんを囲む会が行われました。
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11年09月8日 yoshioka
早いもので東日本大震災から6ヵ月が経過しようとしている。大震災と同時に発生した津波被害や福島原発事故もあり、全国的に地震と津波を想定した自治体防災計の見直しや、住民自身の手による安全マップづくりもはじまっている。
そうした中で、台風12号は全国各地で猛威をふるった。その爪痕はあまりにもひどく、本州では台風の東側にあたった和歌山、三重、奈良を中心に四国・中国地方の広範囲で河川の増水、氾濫、土砂崩れ、ため池の決壊、満潮時高潮による浸水など、被害は死者・行方不明を含めて判明しているだけで100人を超える大災害となった。
岡山県下でも一級河川の高梁川、旭川、吉井川が軒並み増水し、各地で決壊が心配された。県南では倉敷市児島地域で土砂崩れや床下浸水、ため池からの氾濫などがあり、岡山市でも一時23万人以上に対して避難勧告が発令される以上事態となった。
全国的に自治体が東日本大震災などの教訓から防災計画を見直している最中の出来事であり、和歌山などでもこれほどの大雨になるとは想像もできなかったと、改めて防災計画の練り直しが必要とされる事態となった。こうしたことは、岡山でも同様のこととして受け止められなければならない。
台風12号は、台風の形をくずしたものの、日本海の前線と連動して、北海道などでもその猛威をふるい大きな被害をもたらした。東日本大震災、台風12号被害、自然の脅威をまざまざと目の当たりにして、私たちはもっと謙虚に、もっと地域の安全・安心に関する対策をきちんと立てなくてはならないのではないだろうか。
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