水野晴郎さんの死去に接して
08年06月11日 yoshioka
映画評論家の水野晴郎氏が10日午後3時5分、肝不全のため東京都内の病院で死去した。76歳。岡山県(現高梁市)出身。
水野さんといえば、なんといっても「いやー。映画って本当にいいもんですね。」という語り口で映画の解説よりも最後のこのフレーズが耳に残る穏やかな方であった印象がつよい。高梁市では毎年封切されたばかりの新作も含めて映画の日が続けられているが、これも元は水野さんの影響が大きかったと思う。
ちなみに私個人も寅さんシリーズ「男はつらいよ」をはじめとして映画は邦画・洋画・香港映画問わずに大好きであるが、これは、一つには水野さんや淀川さんのような絶妙な映画解説者の影響でそうなったと思う。最近は映画解説者といわず映画評論家と呼ぶことが多いのかもしれないが私は個人的には映画解説者いう呼び方が好きだ。
私のような理由で映画が好きになった、よく観るという人も多いと思う。映画は娯楽であり文化でもあり、主人公やそれを取り巻く人々のの境遇や風刺は社会が抱える日常的な問題であったりする。映画は、それらを渾然一体にして観る側に様々な情報を与えてくれるように思う。
ともあれ残念に思う。ご冥福を祈りつつ合掌。
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