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安倍晋三元首相銃撃死亡、「国葬」に関する声明

22年08月27日 yoshioka

安倍晋三元首相の「国葬」に反対する声明

 

 安倍元首相が78日、奈良市で街頭演説中に銃撃され亡くなった。卑劣極まりない行為は如何なる理由があろうとも許されるものではありません。ご冥福をお祈り申し上げます。

 事件の背景に「霊感商法」「多額献金」等で問題になっている反社会的勢力である「旧統一教会」問題があり、同教会と関係の深かった安倍元首相を標的としたとさています。

事件後、すぐ岸田内閣は安倍元首相の「国葬」を閣議決定しましたが、私たちは明確な根拠も道理もない「国葬」には反対です。

 戦前の「国葬令」は既に廃止されています。戦後、吉田茂元首相の「国葬」を政府が強引に推し進め国民的批判続出して以後「国葬」事例はありません。

 今回の安倍元首相の「国葬」は、首相在任期間が長かったことと、閣議決定を根拠にしていますが、裏を返せば明確な根拠がないということです。

 安倍元首相をめぐる「森友・加計疑惑」「官僚の忖度」「自衛隊日報疑惑」「桜を見る会疑惑」は、何一つ解明もされないまま今日に至っています。

「国葬」は、安倍元首相の多くの疑惑を弔意で隠ぺいしようとするものです。政府は「国葬」にともなう自治体や学校などへの弔意は求めないとしていますが、実際には「国葬」の時期が近づくにつれ、弔意を示す「忖度」が働くことが懸念されます。憲法が保障する思想信条の自由、法の下の平等にも反する「国葬」に強く反対します。

2022827

岡山県地域人権運動連絡協議会第2回常任幹事会

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