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名張事件が東海テレビでドラマ化

12年05月22日 yoshioka

三重県の「名張毒ぶどう酒事件」がこのたび東海テレビで「塀の中の約束(仮題)」として制作されたという記事が国民救援会の発行する「救援新聞」5月25日号3面に掲載されていました。

死刑囚の奥西勝さん(86歳)が51年間無実を訴えつづけ、弁護団と支援者、国民救援会が再審の扉を開かせるため名古屋高裁に提訴している冤罪事件。2005年、7度目の再審請求で名古屋高裁刑事1部は有罪判決が認定したもの(農薬・ニッカリンT)とは違うとして再審開始を決定しましたが、しかし検察の異議申し立てを受けた名古屋高裁刑事2部は「自白」を重視し細心開始決定を取り消しました。

これに対して、最高裁は毒物認定について「科学的知見に基づき検討したとはいえず、推論過程に誤りがある」とし、再審を取り消した意義審決定を取り消して、審理を名古屋高裁刑事2部へ差し戻しました。差戻し審では、改めて毒物鑑定が行われ毒物がニッカリンTではないことが証明されました。

7度目の再審請求にかかわる差戻し審の決定「再審の可否」は、5月25日に名古屋高裁で言い渡されます。

こうした状況の中で、名張事件については、東海テレビが過去3度、ドキュメント作品として映像化しています。今回が4度目ということです。番組は名古屋のローカル局の制作として東海3県で6月下旬頃に放映されるとのこと。奥西勝さんには仲代達矢さん、奥西さんの母親タツノさんには、樹木希林さんという顔ぶれで構成されています。なんとか見てみたいものです。

分類・ 弾圧・冤罪 |

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