布川事件の桜井昌治さんを迎えて
11年09月8日 yoshioka
冤罪事件として大きな注目を集めた「布川事件」。杉山さんと桜井さんは、無期懲役の判決のもと、29年間刑務所に服役し、その後出所。出所後、再番のやり直しを求めて、やっと再審無罪判決が確定。
その桜井さんを日本国民救援会岡山県本部と岡山支部が迎えて、9月4日の日曜日、岡山労働事業会館(旧労金ビル)で「報告会」を開催。参加者は約100人。人権連からも参加して事件の内容や警察・検察・留置場・刑務所での生々しい状況なども聞くことができました。
桜井さんは、報告の中で、29年間の刑務所暮らしや国民救援会との出会い、冤罪というものが本当にあると自身の事件を通して痛感したことなどや、若き日の自分自身の生活態度なども振り返り、「いいかげんな生き方をしてきた自分自身をかえさせてくれたのはこの事件だっと思う」と述べ、「無罪判決が出るまでの長い時間は無駄ではなかった。人間的に自分は変わることができた」「この間の出来事を振り返ってみて、不運ではあったが、けして不幸ではなかった」と報告を結びました。
講演後、岡山駅前に会場を移動し、桜井さんを囲む会が行われました。