| 岡山県地域人権運動連絡協議会 | 全国人権連 |

確定申告の時期を迎え

11年02月13日 yoshioka

所得税や住民税の自主申告相談活動の時期となり、全国各地でいろいろな団体が取組みを強めています。今年の申告相談で農業などを営んでいる人たちはみんな口を揃えて「米が安すぎて大変」と嘆いています。かかる費用は毎年同じようにななるのに、政府の1表あたりの買い取り価格が暴落したことで利益が減少しています。

菅総理が6月に向け国民や農家の意見を無視してやろうとしている「TPP」やアメリカ・オーストラリアなどとの進めている「FTA」が行われたら、日本農業は壊滅的な打撃を受けることから、農協中央会など農業団体はもとより小売業や中小零細業者が加盟している多くの団体が「TPP加盟は絶対反対」という「声明」を発表し、国会議事堂周辺や全国各地の主要な駅頭で抗議行動を展開しています。

自主申告相談では、この一年間一生懸命働き適正な税金を申告するために相談に訪れる会員さんたち。年収がだんだん減っている様子がみえてきます。政府の失政で労働者が使い捨てにされ、路上生活を余儀なくされる時代となったいま、政治は国民に何を約束し、それを実行するのかが問われています。それはFTAやTPPなどではありません。

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ある日の「6・9行動」など各種昼休み行動

11年02月7日 yoshioka

若い女性たちも署名岡山県人権連では、岡山県労会議などの要請を受けて、「核兵器廃絶」「平和」「憲法擁護」「最賃引き上げ」「不当労働行為の没滅」「医療福祉」「教育」など幅広い内容で行われている昼休みを利用した各種集会とデモ行進、さらに駅前などでの署名のお願いや宣伝行動に県連事務局メンバーが交代しながら参加しています。

先日も元県庁幹部の人と2度ばかり偶然遭遇し、署名活動の中身をお話しすると気軽に署名に協力していただきました。その日は体の芯から底冷えのする行動でしたが、何人もの人たちが足を止め、わざわざ内容を聴いてくれた後、署名に協力していただく光景をみるにつけ、少しあったかい気持ちになりました。

こういった取組みをご覧になった方は、是非、署名にご協力下さい。

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NPO法人地域人権みんなの会の学習会

11年02月7日 yoshioka

全体風景2月5日、倉敷市芸文館でNPO地域人権みんなの会が主催する学習会に参加。会場には倉敷市内の人たちや岡山、高梁の人たちも参加していて結構にぎやかな中で、障岡連の吉野一正事務局長を講師に迎えて、「障害者の権利保障」に関して学習しました。

吉野事務局長は、自らの生い立ちと半生を振り返り自己紹介した後、障害者の権利保障に関する国内外の歴史や事柄を年表やデータなど図表にまとめてパワーポイントを使用して参加者の視覚にも訴えながら講演しました。

集会を終えて誕生日おめでとう講演後、会場とのやり取りも含めて、学習集会は終了。当日はたまたま吉野事務局長の誕生日と重なったことから会を終えて関係者など何人かが残り、花束贈呈や皆で記念撮影を行いました。学習集会の記事は、「地域と人権」岡山版の2月号に掲載されますので、そちらをご覧ください。

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弁護士ゼロワン問題と新見のことを検証する

11年01月11日 yoshioka

NHK岡山放送のニュースで、新見市に2人目の常駐弁護士が決まったと報じていたのを聴いて、そういえば新見市と真庭市には長らく弁護士事務所がなく、相談者が困っていたことを思い出した。真庭市には4月から公設事務所が開設。

弁護士ゼロの新見市が一人の常駐弁護士のおかげで、「ゼロ地帯」から抜け出したのは、まだつい最近のこと。「弁護士ゼロワン」とは、弁護士がいない「ゼロ」、もしくは一人しかいない「ワン」という弁護士偏在問題である。

日弁連によると、現在、日本全国で弁護士のゼロ地帯は無いというものの、「ワン」と呼ばれる1人の弁護士しかいない地帯もいまだに4ヶ所あるという。その一つが中国地方では岡山地方裁判所新見支部であり、対象地域となっているのが新見市である。地元メディアの大手である山陽新聞の2月11日付け社説にもこのことについて述べられていたが、県北である新見や真庭などは、なかなか県政など政治の光が当たりにくい地域であり、その影響は各分野に及んでいる。

日弁連のHPによると、「弁護士1人当たりの人口が3万人を超えるような地域を、特別に対策が必要な地域(弁護士偏在解消対策地区)として定め、2013年を目処に解消することを目指しています。2010年12月1日現在、弁護士一人当たりの人口が3万人を超える地方裁判所支部は93か所あります」とある。

93か所のうちの一つが新見市である。60歳以上の高齢者比率の高い「限界集落」の件でも新見を中心とした県北部が全国ワーストワンであることは、以前のブログでも掲載したとおりだ。明治から昭和50年代まで「石灰」と「木材」の搬出と関連産業の発展でにぎわった新見は、鉄道ファンならだれもが知っているD51型機関車(通称デコイチ)3両を連結した貨物列車の力強く迫力ある写真で全国的に有名であったように、国鉄全盛期には貨物取扱高では岡山駅をしのぐほどの収益率をあげ、「機関区」「保線区」も有する地域として栄えた。

その新見市も国の林業政策の衰退に続き、鉄の需要の減退で「石灰」を中心に地場産業も大きく衰退していった。農業や林業も兼業が多く、農林業一本で生活している家はほとんどみられない。その担い手も60歳代が若い方という状態だ。

合併を繰り返しても、その都度地域の学校を統廃合し地域が衰退するので、人口減少に歯止めがかからない県北部の新見市。司法の点からみても様々な困難性をもつ地であることを改めて認識した「弁護士ゼロワン」問題。

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2011年の幕開け

11年01月6日 yoshioka

新年あけましたおめでとうございます。昨年末は、バタバタとしていてブログの更新が少し滞っていました。今年は、あまりそのようなことのないようにしたいものです。

兎年の今年は、多くの年賀状にみられたのが、「兎のごとく、ピョン、ピョン、ピョンと三段跳びのように飛躍したい」ではなかったでしょうか。私のいただいた賀状にもそんな文字が躍っていました。誰もが、昨年までの暗い閉塞感の漂う流れを乗り越えて、大きくはばたきたいいう思いなのでしょう。

3月には、高校、大学などから新卒者が社会にはばたいていきます。岡山県内では、昨年の3月末、高校生だけで就職が決まらなかった若者たちが339人いました。県教委のその後の追跡調査でも多くが安定した職に就けなかったことも判明しています。

今年は、昨年以上に就職氷河期といわれています。多くの若い人たちが、中学・高校・大学・専門学校などを巣立って、初めて自己の力で社会と真正面から向き合うのが「職場・仕事」となります。若い人たちが未来に希望をもてるような社会の構築が求められています。そんなことを感じた2011年の幕開け。

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