3月の卒業シーズンを前に、各学校は大変
11年03月3日 yoshioka
昨年、全国的に高校生の就職希望者のうちかなりの人数が就職先が決まらないまま卒業を迎え、各地のハローワークや在籍先の学校の進路担当者の教諭が日夜奔走した。
岡山県内でも昨年3月末時点、339人が就職先が決まらないまま卒業し、その後の県教育委員会などの追跡調査で秋口に至ってもなおアルバイト的状態で、就職先を求めているものが60人程度にのぼることもわかっている。
政府文部科学省は、財界・経済団体宛てに、卒業生の就職が厳しいので、昨年分から既卒者も3年間新卒者と同様に扱ってほしいと通知。
新卒者の就職問題は、高校生だけでなく大学生や専門学校、専修学校等の卒業生も同様の状態。さらに人数は多くないものの、もっと大変なのは各種障害をもった人たちの就職だ。就職はいまや狭き門となっている。その上、安定した公務員志望も年々上昇しているが、公務員の職場もリストラ合理化と賃金の実質引き下げで大変な状態にある。
そんな状態の中で、今年も3月末を迎えようとしている。岡山県内の大学生の就職内定率は今年1月末現在で64.9%という数字がでている。これは就職氷河期と比べて1.3ポイント減だという。高校生については、昨年末内定率50%で一昨年よりも改善という報道があったものの、その後の内定率の上昇はあまり期待できないとの観測もあった。
各学校の担当者も就職先を開拓している人たちも、企業の担当者も、行政も全体の力で、最大限、知恵をしぼって、新人の社会とのはじめてのかかわりである「就職・雇用機会」を守ってほしい。人権連も岡山県就職連の一員として要望や申入れ活動を展開している。
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