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動物愛護週間、山陽新聞の記事を読んで

10年09月21日 yoshioka

山陽新聞動物愛護週間となった。つい最近まで、我が家にも16年が経過し年老いた雄の愛犬1匹の他、猫の親子が7匹、合計8匹+外からやってくる雄猫1匹(一部の仔猫たちの親でもある)が、家族の一員として生活していた。「つい最近」と書いたのは、先週末から母猫が生まれて2カ月の仔猫3匹(雌)をつれて、どこから行ってしまったから、家で暮らす猫が3匹となったため。ちなみに犬・猫ともすべて「雄」となった。母猫は今年2回の出産を経験した。1度目は4匹すべて雄。2度目は5匹すべて雌。もらわれたり、外部の猫に襲われ、あるいは熱中症で死んだりしたため、その全てが育ったわけではないが、猫の子育てなど、いままで経験したことのない貴重な体験をすることができた。

上記新聞記事のPDF版はこちら。横向き表示なので回転させてご覧下さい。山陽新聞

以前、「ワニ亀」「噛みつき亀」を全国から引き取って自腹で保護している男性の事が新聞やテレビで紹介されたが、その人もインタビューで言っていたように、「人間の身勝手で生命をもてあそばないで」というのは、動物愛護法ができる前から言われ続けてきたことだ。犬を中心にいまも全国で2200万匹が飼育されているという。虐待や遺棄、などの理由で殺処分される犬や猫が後をたたないという記事が山陽新聞に大きく掲載されていた。記事には(上)とあったので、(下)も出るのだと思う。

我が家でも、ここ2日間、家を後にした猫の親子は一度も帰ってこない。残された生後6カ月の猫2匹は、姿形は大人の猫とあまりちがわないが、親や姉妹を探して、悲しそうに啼く。餌もあまり食べなくなり、元気いっぱい木登りや走り回っていたのが、それをしなくなった。

猫の世界では、突然来て子どもを産み育て、その後、ふいにいなくなることがあると聞いていたので、「いつかはいなくなるかも」とは思っていたが、残された仔猫たちの姿をみるにつけ、元気でいるのかと気がかりになる。地域の保健所と県の動物愛護センターにも確認して、そこにいないことは判明した。

岡山ではいまなお減少したとはいえ年間5000匹もの犬猫たちが殺処分されている。センターや保健所の職員たちも、捨てにきた人たちに思いととどまるよう説得したり、「2度と繰り返さないで」と声をかけることしかできないという。

犬や猫たち、その他のペットも人間の家族として、寄り添い、大きな役割を担っている。年老いた人たちが急に猫を飼い始めたという話しをよく耳にする。動物は私たちの心をいやしてくれる存在でもある。身勝手な言い分で飼ったり捨てたりする姿は、子どもたちにも大きな悪影響を及ぼす。動物愛護週間が設けられた背景に、人間の見勝手さによる動物たちへの深刻な被害があることを改めて思い、我が家の猫たちも無事に元気な姿を見せてくれることを願っている。

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