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中国残留孤児訴訟本日で終結(岡山地裁)

08年02月21日 yoshioka

本日13時30分から岡山地裁ではじまった「中国残留日本人孤児訴訟」に関する第14回口頭弁論は、約45分間で幕を閉じた。
20080221-1.JPG 思えば提訴準備の2003年からはじまった孤児たちのたたかいは、岡山原告団とそれを支援する岡山の会、そしてがっちりスクラムを組んだ弁護団のもとで14回の公判を迎えるなか、途中から香川県の原告団も合流したたたかいの末、本日を迎えました。最終日とあった県内のマスコミもこぞってきていました。傍聴希望が多く、地裁最大の100人法定も抽選で入れない人も多数いたようでお気の毒でした。今回の公判は、国の新たな援護政策を受け入れる形で全国的に、和解・提訴取り下げという方向で原告団の意思統一が行われた。終結にあたり、本日、法定で岡山・香川の両原告団長と弁護団長は、「まずこの裁判にかかわった多くの人たちに心から感謝したい」と延べ、これまでのたたかいを振り返り2世、3世たちが安心して暮らせるようにしてほしいと最後の訴えを行いました。

特に奥津弁護団長は、「裁判はこれで終結するが、残留孤児を生んだ背景を考えるとき、なぜ解決にこれほどの時間がかかったのか国の根本的な無策は断罪されなければならない」と、きびしく国を批判。今後の支援策が本当の意味で孤児たちの生活に光をあてることを求めると最終弁論を締めくくったことは、傍聴していた私たち自身も襟を正す気持ちにさせました。被告代理人が厚労省援護局長のコメントを読み上げたのち、弁護側・被告側合意で提訴取り下げとなりました。

裁判終了後、NPOセンター「きらめきプラザ」に会場を移し、記者会見と報告集会が行われました。

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