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後期高齢者医療制度は21世紀の「姥捨て山」政策か?

08年02月15日 yoshioka

後期高齢者医療制度は今年4月から実施されます。ほとんどの人がよく理解していないままのスタートとなります。この制度は、75歳以上の高齢者を現行の医療制度から切り離して独自運用。後期とついているのは、65歳から70歳までが前期高齢者として後期高齢者医療制度の予備軍と分けた2段階運用となっているため。

年金問題が大変な中で、国はわずかな年金からかなりの保険料を天引きするといいます。年金額が15,000円に満たない高齢者には別に役所から保険料納付が求められます。お金のある余裕のある高齢者は耐えられるでしょうが、国の統計で判明しているように日本全体で貯蓄ゼロの世帯もものすごい数にのぼっています。

自分は若いから関係ないと思っている人いませんか。お年寄りだけの問題はないのです。あなたもやがて高齢者になります。また、今回の制度がはじまったら、高齢者はあなたの保険証から外されます。けっきょく若い世帯も大変な負担増になるのです。

保険料を納めることができなくなった人は保険証を取り上げられることになりかねません。この制度以前に現在では保険証を取り上げられ医療機関の窓口で100パーセントの支払いを求められ人たちが岡山県内でも数千人にのぼるのです。その上に、今度の制度がはじまるのですから大変です。

学習会や「しんぶん赤旗」などで、この制度の中身を知った国民の批判が広がりはじめたなか、国は少しだけ凍結するといいだしました。でもあくまでも半年から1年程度の「凍結」なのです。凍ったものはやがて溶け出すのです。

こんな制度は21世紀の「姥捨て山」そのものです。やめさせなくてはなりません。私たちはそう考えます。

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